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Vitra Campus(ヴィトラ キャンパス)建築探訪 中編

 

スイス・フィンランドトリップ記。実際に見て回ったVitra Campus(ヴィトラ キャンパス)の名作建築をご紹介しております。

前編はこちらから。今回は中編です!!

安藤忠雄のカンファレンスパビリオンまでをご紹介しておりました。
カンファレンスパビリオンの手前、デザインミュージアム右手の通路を進むとまた個性豊かな建築物が姿を表します。

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メインゲート右手に赤と白の小さな小屋のような建物が見えます。

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近影。工業的で無骨なこの建築物は、フランスのデザイナーJean Prove(ジャン・プルーヴェ)によるもの。1953年に建てられたものを2003年にこのヴィトラ キャンパスに移築したそうです。

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こちらが後ろ姿。プルーヴェの建築物で良く見られるパンチングのような丸い抜きがこちらにも。この特徴的な小屋は、色分けされたパーツごとに分解が可能なデモンタブル式となっており、組み立て自体も技術者に頼らず行える程容易だそうです。

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前方から。代表作のスタンダードチェアとコンパステーブルが静かに鎮座しています。
赤・緑・白・グレーの4色のパーツ構成となっているのでしょうか?男性なら一度は憧れ、掘り下げるデザイナーだと勝手に思っているジャン・プルーヴェ。書籍でしか見た事が無い6×6(シックスバイシックス)ハウスと同じ機構を目の当たりに出来て感激です。

プルーヴェは建築家の資格を持っておらず、自分をたびたび「建築家(architecte)ではなく建設家(constructeur)である。」と表現していました。

見た目の装飾というよりも、機能や機構に拘った製品が現代の価値観にも共鳴しているのでしょうね。
(このプレハブがキット販売されたら絶対買います。笑)

 

 

 

 

さてさて、続いて進んで参りますと・・・

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おおお・・・なんじゃこりゃぁ・・・と言いたくなるような巨大なドームが。

こちらは建築家・デザイナー・思想家など、多彩な肩書きを持つRichard Buckminster Fuller(リチャード・バックミンスター・フラー)による作品です。1975年に建造されたものを2003年に移築してきたとのことです。

こちらも前出のジャン・プルーヴェのガソリンスタンドのように、分解・組み立てが可能となっております。巨大なテントのようですね。

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内部へ潜入。こちらはワークショップなどのイベントスペースや展示スペースとして使用されているとのこと。なかなか広いです。幾何学模様のような内壁(?)がエキゾチック。

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不思議な空間です。思想家で、物書きでもあったバックミンスター・フラー。

色々調べる過程でさらに興味が湧いています。「宇宙船地球号」という概念を提唱し、人々がここ地球で永遠に生き続けるために何をしたら良いか?ということを探り続ける過程で、このドームのような建築物のアイデアも生まれたのでしょう。

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とても静かです。自分の声が反響して鈍く広がります。お母さんの体内にいるような感覚でした。

 

 

 

道を戻り、ファクトリースペースへ。

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こちらの工場も、フランク・O・ゲーリーによる建築。エントランスがこのような湾曲した作りになっています。

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イームズワイヤーシェルベンチ。ちょっとしたスペースも素敵です。

さらに奥へ。

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大きな円形の工場が現れました。

日本人建築家ユニットSANNA(Sejima and Nishizawa and Associates)の作品です。プリツカー賞も受賞しており、世界的にも名が知られています。

日本では金沢21世紀美術館や、ディオール表参道などの建築でご存知の方が多いはず。

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美しい!!圧倒的に美しい!!

このカーテンのようなファサードは、高さ11メートル・幅1.8メートルに区分けされたパーツを張り込んでいます。素材は何とアクリルガラス。

表面の透過性のある光沢が伝わりますでしょうか?こちらの壁は2重構造になっており、内層は不透明な白色で、外側の層は透明なのです。真っ白では無いんですよ。透明感のある不思議なホワイト。

これだけの巨大なアクリルガラスを成形出来るオーブンはこの世に存在しなかったので、何とこのファサード構築の為、新しく製造されたそうです。この波形の形状・・・素晴らしいです。感動。

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このファクトリービルディングを見学中。空に虹が。外観に映る青空と雲、そして虹!!

いい流れです。次回もこんなテンションでお届け出来たらと思っています。笑
ヴィトラキャンパス建築探訪後編でまたお会いしましょう。

 

宮崎

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