お茶の時間 -音楽の捧げもの- Web連載 第4回
CDという名を聞いて、いささか苦い気持ちを持って思い出すのが’98高知豪雨についてのことです。’98というと今から28年も前になるのですね。
’98豪雨の数時間前のことでしたか。もうすでに雨は降っていたのですが、その雨雲は、かつて見たこともないくらい低く不気味な様相だったことを覚えています。その夜にかけて豪雨は発生し、当時街中の本町にあったアトラクトも床上30cmほど浸水しました。よりによってそれまで集めたCDが約400〜500枚ほど水に浸かってしまったのです。床に近いあまりにも低い場所に保管してあったからです。それまでの私の音楽遍歴が見事に失われてしまいました。CDにまつわる私の苦い経験です。
それ以後も気に入ったCDを集め、今では段ボール箱数箱になってラルゴ店の倉庫に眠っています。保管場所は2階の倉庫で、集中豪雨の時からするとゆうに4〜5Mほどの高低差です。
私たちの年代からするとやはりCDコレクションは楽しみの一つです。店に立つとよくCDの聴けるステレオはないですかと尋ねられます。大体は年配のお客様が多く、CDを持て余している姿が思い浮かばれます。
ネットを見ればそこそこにCDを再生する機械は売られているのですが、インテリアショップであればそれなりに佇まいが美しいものを求めます。
そんなこんなで比較的リーズナブルでインテリアの中に置いても問題ないかなと思われるGENEVAを扱い始めました。
アトラクトラルゴ店のインテリアシーンで撮影したものを左のページに載せています。
いかがでしょうか。
GENEVA製品のスペックは同様に左ページをご参照ください。
さてこの項のタイトル「お茶の時間ー音楽の捧げもの」について。
「お茶の時間」については、私の若い頃は一方ではフォークソング全盛の頃で、この頃「その気になれば」と言う楽曲が気に入って買い求めたのが中川イサトのLP「お茶の時間」でした。そのLPのタイトルから拝借したものです。当時の若者のスタイルはというと、猫も杓子もロン毛、裾広がりのジーンズに片手にはギターのハードケースを抱えて街を闊歩する、そんな風景が当たり前のように日常の中で見られた頃です。私も一時期そんなスタイルの一人であったように思います。
現在は髪の毛もずいぶん少なくなって、外ではニットの帽子を被るようになりました。今ではロン毛とはもはや言えなくなったとはいえ、若い時代からすると、唯一ロン毛だけが現在に至るまでずっと通してきたスタイルだと言えるかもしれません。
さてどのように音楽を聴いてきたかは、また別の機会に譲ることとして、タイトルのもう一つ「音楽の捧げ物」についてです。
これはある日突然「クラシックを聴きたい」と思い立ったのが始まりで、「BEST CHAMBER MUSIC 100」という分厚いCDケースにいく枚もCDの入ったものを買い求めました。仕事の行き帰りに車の中で聴き始めたその中に、バッハのこのタイトル「音楽の捧げ物 -BWV1079-6 声のリチェルカーレ」が収められていたのです。
それを聴きながら車を走らせた時の体験をブログに書けば、幾タイトルものブログができそうです。その後いろいろな指揮者、管弦楽団でこの楽曲を聴きましたが、このCDに収められているカール・ミュンヒンガーとシュツットガルト管弦楽団によるものが、私にとっては一番です。
若い頃と年を重ねてからのささやかな音楽の体験の中に、この二つのタイトルはありました。
