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Vitra Campus(ヴィトラ キャンパス)建築探訪 前編

デザインや、建築を愛する方なら一度は訪れたい場所「Vitra Campus(ヴィトラ キャンパス)」。

自分も例外無く憧れの場所として遠くから(書籍や画像など)で眺めるばかりでしたが、遂に脚を踏み入れることが出来ました。

名作建築が一つの場所に寄り集まった風景は、まさに圧巻。今回は、ヴィトラ キャンパス内の代表建築をご紹介していきたいと思います。

見所が多いので、前中後編でお届けしますっ!!

 

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タクシーで現地まで向かいます。ヴィトラ キャンパスの所在は、スイスのバーゼル郊外Weil am Rhein(ヴァイル・アム・ライン)です。

ヴァイル・アム・ラインは、スイスのバーゼルからすぐの所にあり、ほとんど国境にあたりますが、国としてはドイツ領になります。ですので、このタクシー移動中に一度関所を越えて、ドイツに入国する必要があるのです。

さらに下の地図を見ても分かるように、ドイツだけでなくフランス領にも1km圏内。流通拠点としてこの上なく合理的な立地となっており、ヴィトラ社の工場敷地として可動しているこの施設にピッタリなのです。

バーゼル周辺の地図

詳しいVitra Campusについての解説はこちら

さてさて、遂にキャンパス内に潜入して行きます!!

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こちらが敷地内に進むゲート。この丁度後方にあるVitra Haus(ヴィトラ ハウス)はどなたでも行き来出来るようです。

既にプルーヴェのガソリンスタンドがチラ見えしていますね。

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敷地内に入って、最初に目に飛び込んでくるこの建造物は、Vitra Design Museum(ヴィトラ・デザインミュージアム)。世界的な建築家であるFrank Owen Gehry(フランク・O・ゲーリー)の作品です。

フランク・O・ゲーリーは、もともとここヴァイル・アム・ラインにあったVitra社工場が火災により多くの被害を受け再建築を迫られた際、工場だけでなく多くの建築作品を展示する今のようなスペースにしては?と提案した人物でもあります。

このミュージアムでは、様々な企画展が催されています。自分たちが立ち寄った際にはAlexander Girard(アレキサンダー・ジラルド)のエキシビジョンが開催されていました。こちらのエキシビジョンもまたご紹介いたします。

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ダイナミックで彫刻のようなプロポーションに圧倒されます。一見無造作に見えますが、円錐や、立方体、半円など様々な形状の建物を組み合わせたような構成になっています。斬新な形状は一目見たら記憶に焼き付く事間違い無しです。ジラルド展仕様にペイントされていて可愛い。

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更に進むと今度は巨大なオブジェが目に留まります。こちらはバランシングツールズと呼ばれる建造物です。Vitra社の創設者が誕生日に子供たちからプレゼント(!!)されたオブジェです。金槌やペンチが組み合わさったユニークな形状です。クラフト魂を表現しているのでしょうかね?スケールは大きいですが、微笑ましいエピソードです。

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さらに奥に進むと、無機質なコンクリート建築が現れました。日本が世界に誇る建築家、安藤忠雄の作品です。カンファレンス・パビリオンと呼ばれている通り、会議や打ち合わせを行なう建物として作られました。

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入り口へと続く建物のファサード。側面の特徴的なコンクリートの壁は、この後ろ数十メートルまで続いており、緩やかな建物への動線として機能しています。狭く作られた入り口への演出とも思えました。ロマンチック。

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内部のフリースペースです。巨大な窓からたっぷりと光が注ぎ込む美しい空間でした。調度品はもちろんVitra社の製品で揃えられています。ジャスパー・モリソンのHAL Wood Chair(ハルウッドチェア)。イサムノグチの名作AKARI(あかり)のロングランプ。ブルレック兄弟のビストロテーブルが使用されていますね。

P1040254.JPG

細かい部分を切り取っても、その造作に驚かされるばかりです。目が回りそうでした。圧倒的。

 

今回はここまで。まだまだ沢山の見所が続きます。次回も是非お楽しみに!!

 

 

宮崎

建築探訪中編はこちら
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