家具の歴史にその名を刻んだ名品、エッグチェア

2016.4.24

SASロイヤルホテルのトータルデザインによって誕生

EGG（エッグチェア）は、コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのロビーおよび
レセプションエリアのためにアルネ・ヤコブセンによりデザインされました。

ホテル内に使用される家具と同様に建物のあらゆる要素をデザインする権限を
与えられたことは、アルネ・ヤコブセンにとって、彼のデザインと建築における理論を
総合的に実践する大きな機会となりました。

エッグチェアは垂直水平により構成されたヤコブセンの
トータルデザインの建物内において彫刻的な対比を生み出し、
成功をおさめた一例となりました。

広いスペースでもひとつの空間にいるような気分を味わえるフォルム

世界初の硬質発泡ポリウレタンによる成型家具

1958年にデザインされた、エッグチェアのシェルは
スワンチェアと同様に合成素材で作られており、当時、硬質発泡ポリウレタンによる
成型家具としては世界初の斬新な発想でした。

ウレタンフォームでパディングされ、豊富なカラーのファブリックやレザーで張られています。
脚部はアルミ製の台座にサテン仕上げのスチール製の脚からなるスターベースが特徴です。

家具の歴史を一変させるモダンで斬新なシルエット

「エッグチェア」は、アルネ・ヤコブセン自らがデザインする
SASロイヤルホテルのために、1958年にスワンチェアなどとともに製作されました。
1950年代、当時の新素材をいち早く取り入れ、それまでの家具の歴史を
一変させるモダンで斬新なシルエットを持つ椅子です。

まさに卵を思わせるハイバックのフォルムは、広いスペースでも
ひとつの空間にいるような気分を味わえます。
使用者だけのプライベート空間を作り出す事でプライバシーを保つことを
可能にします。

豊富な張り地のバリエーションで、お気に入りの一脚を

2008年には、誕生の1958年から50年を迎え、世界で999客限定の
アニバーサリーモデルも登場しました。

またアート界のスーパースター「タル・アール」とのコラボレーションモデルも
発表されるなど、未だ世界中の人々から話題と注目を集める
エッグチェアのシェルの張り地は、様々な布と革からお選びいただけます。
実にファブリックだけでも8シリーズ計450色以上からインテリアや
自分の好みにあった色を選ぶことができます。

優雅で洗練された印象を与え続けるエッグチェア