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居場所になる椅子 13 フリッツ・ハンセン PK4 ラウンジチェア

居場所になる椅子 13 フリッツ・ハンセン PK4 ラウンジチェア

アトラクトでは、世界中のブランド家具の中から厳選されたロダクトを数多く展示し、またその魅力を日々発信しています。

今回は、アトラクトの人気特集「居場所になる椅子」シリーズから、デンマーク家具の中で最も深い歴史を持つブランドの一つ、Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)のラウンジチェア「PK4」をご紹介致します。

そのデザインの経緯、座り心地、スタイリングをした様子など、PK4に実際触れてみてわかったことやその魅力などをお伝えしておりますので、ぜひご覧下さいませ。

ラウンジチェア「PK4」とは

ラウンジチェア「PK4」とは

デンマークを代表するデザイナーの1人、Poul Kjærholm(ポール・ケアホルム)が、1952年にデザインしたラウンジチェア「PK4」は、軽やかな素材(麻紐)とスチールパイプで構成された美しい造形美が特徴的な、モダンでリラックス感あふれるラウンジチェアです。

ポール・ケアホルムがもともと家族や友人のためにデザインしたと言われるこのラウンジチェアは、彼がデンマーク美術工芸学校を卒業して間もない頃にデザインしたラウンジチェアです。卒業制作としてデザインした「PK25」を彷彿とさせるフォルムですが、より洗練されたデザインとなっています。

ケアホルムのデザインならではのオーラを放ちながら、まさにアートとデザインを結びつけようとした、先見性に満ちたアプローチを体現するプロダクトと言えます。

デザイン・構造の特徴

デザイン・構造の特徴
デザイン・構造の特徴

PK4は、1本の長い麻ひもと7本のスチールパイプという2種類の素材で作られています。スチールパイプを溶接することで一体型のフレームを実現させ、この美しいデザインの軸として機能しています。

PK4のモデル展開は全部で3種類あり、ナチュラルカラーの麻ひもとブラックの粉体塗装を施したスチールのモデル、ナチュラルカラーの麻ひもとステンレススチールのモデル、ブラックの麻ひもとステンレススチールのモデルからお選びいただけます。

様々な建築素材に触れながら、幅広く素材に対して好奇心を持っていたケアホルムですが、中でもスチールには強い可能性を感じていました。天然素材と同様にスチールには素材として、芸術の域に達するほどの価値があると、この頃からすでに考えていたのです。

PK4はコンパクトに使用できるサイズ感で、フレームは名作PK25の重厚な素材感やサイズのものと比較しても、非常に軽やかな仕上がりです。

実際に座ってみました

実際に座ってみました

座面・背面など、身体の重心を預ける部分が全て麻ひもで出来ているという事で、正直、座るまでは少し不安でしたが、実際に座ってみて、これは麻ひもでしか実現できないと実感する、心地の良い上質な座り心地を感じました。

身体を預けると重心をかけた部分が適度にしなり、柔らかく包み込まれるような、ソフトな座り心地です。ソフトながらもスチールのフレームによるしっかりとした安定感に支えられ、なんとも言い表し難い安心感を感じてしまう不思議な体感と座り心地は、PK4ならではなのではないでしょうか。

PK4と一緒にスタイリングしているアイテム

モンタナ パントンワイヤー

モンタナ パントンワイヤー

次に、サイドテーブルとして使用しているのは、Montana(モンタナ) Panton Wire(パントンワイヤー)です。キャビネットとして使用しても非常に優秀な機能を持つことで有名で、横にも縦にも連結パーツを使用することで拡張が可能なアイテムとなっております。

また、写真のようにオプションの棚板天板を使用する事で、ブロックにサイドテーブルやローテーブルとしての機能を加える事が可能ですので、用途やシーンが変わってもそれに合わせて役割を変えることができる柔軟性を併せ持っています。

細いワイヤーで構成された軽やかでエレガントなラインが、PK4の座面のラインと共通性を生み出しており、素晴らしい統一感なのではないでしょうか。

ルイスポールセン VL56 ペンダント

ルイスポールセン VL56 ヴェガペンダント
ルイスポールセン VL56 ヴェガペンダント

今年、Louis Poulsen(ルイスポールセン)から新しく登場したペンダントライトのVL56 ペンダントは1956年、ヴィルヘルム・ラウリッツェンがフォルケス・ハウスのために設計したペンダントランプで、半世紀以上の時を経て、復刻リリースしました。

メタルの表情が非常に美しく、気品すら感じるほどの、プロダクトとしてのオーラを感じる照明です。開口部のまわりの放射状に開けられた穿孔パターンは、光のグラデーションをより豊かに表現してくれます。

PK4やパントンワイヤーと合わせてスタイリングしている様子は、同じスチールの質感で統一されているようにも見ることができ、美しい組み合わせであると同時にスチールだからこそ可能なフォルムの自由性をも感じることのできる、美しい組み合わせだと思います。

おわりに

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回は巨匠 ポール・ケアホルムが生み出した貴重なコレクションの中でも最初期の名作PK4を、ぜひお勧め致します。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

スタッフ N

スタッフ N

建築設計の経験を生かし、インテリアコーディネートの図面や3Dプランの担当しています。休日は、好きなインテリアに囲まれて音楽を聴くことが楽しみです。気になる家具を自分のお部屋に置いてみたイメージ作りのお手伝いをいたします。

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