アトラクト

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スタイリッシュモダンに和のテイストを加えるアトラクト流テクニック

スタイリッシュモダンに和のテイストを加えるアトラクト流テクニック

アトラクトは高知県高知市で店舗を構えるインテリアショップです。ローカルな環境の良さを最大限に活かして日々、世界中のブランドのインテリアプロダクトを数多く展示し、またその魅力を発信しています。

今回はフランスのブランド ligne roset(リーン・ロゼ)の、当店でも大変人気のソファ、ROSETPrado(ロゼプラドソファ)を基調としたスタイリッシュモダンなインテリアに、和の要素を加えてスタイリングしてみました。

和テイストのインテリアと言うと、日本の名作家具や民芸品などを使用して古来の日本らしさを強調しながらスタイリングしていくことが多い、「和モダン」や「和洋折衷」のイメージが強いかと思いますが、インポートブランドの取り扱いが数多くあるアトラクトでは、和テイストをインテリアに取り入れつつも、インポートブランドならではのスタイリッシュでモダンな表情を感じていただけるスタイリングを目指しています。

その際に意識した事や手法などを解説しながら、今回のスタイリングで使用したアイテムをご紹介していきたいと思います。

ダイニングセットで留意した和の要素とプロダクト

ダイニングセットで意識した和の要素とプロダクト

ダイニングセットで和を意識させるアイテムは、Carl Hansen & Søn(カール・ハンセン&サン)の「CH24」(通称 Yチェア)です。デザインのルーツがアジアの椅子を背景としていることから、古来から続くアジアテイストを表現しやすいアイテムだと言えます。

それに対して、ダイニングテーブルとして使用しているのはFRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)の「スーパー円テーブル A603」です。

天板はホワイトカラーでラミネートされており、ベースもスチールの表情が際立っているプロダクトで、どちらかと言うとモダンな印象を受ける家具です。

和テイストのインテリア空間を目指すにあたって選ばれやすい家具は、やはりナチュラルな素材で構成された木製テーブルだと思います。

インテリアの印象を決定づける家具にあえてスーパー円テーブルを使用したのは、アトラクトならではのテクニックがあります。

ダイニングセットで意識した和の要素とプロダクト

今回のスタイリングで留意したのは、直接的な日本のアイテムだけで和を表現するのではなく、古来から日本の建築や暮らしに用いられてきた「様式」を連想させるアイテムを使用することです。そうすることによって、十分にテイストとして見た時に、和を感じることができます。

実際に今回のスタイリングにおいては、日本ブランドの木工製品や雑貨などはほとんど使用しておりません。

日本古来の建築様式「格子」「桟」を
イメージさせるアイテム

そこで今回のスタイリングで着目した日本の建築様式美の一つが、「格子」「桟」です。日本の建築様式は欧米と比べると独特な文化を形成していることから、そういったものを連想させることを意識し、アイテムを選んでみました。

日本古来の建築様式「格子」「桟」をイメージさせるアイテム

「ハーマンミラー ネルソンプラットフォームベンチ」
「和を連想させる格子柄のスクリーン」

ハーマンミラー ネルソンプラットフォームベンチ
和を連想させる格子柄のスクリーン

ソファ前のローテーブルに使用している、Herman Miller(ハーマンミラー)「ネルソンプラットフォームベンチ」や、ダイニングセットとソファを間仕切る役割も果たしているスクリーンは、そういった日本の建築様式のうちの「格子」や「桟」をイメージさせるフォルムを有しています。

日本の建具そのものを使用せずとも、それをイメージさせるアイテムは意外と多く存在し、またそれぞれのアイテムならではの洗練性もプラスされた、新しい和の見え方があるとアトラクトは考えます。

モダンな家具とも見事に調和するアイテムを使い、日本の様式美を生かしたスタイリングとなっているのではないでしょうか。

直線的・幾何学的なプロダクトを使用して、統一感を増す

直線的・幾何学的なプロダクトを使用して、統一感を増す

幾何学的なパターンを持ったデザインは古来からの和の模様やデザインを彷彿とさせる効果があります。日本の建築様式との相性も非常に良いため、今回様式として取り入れたプロダクトの周りにスタイリングして、調和させています。

「フリッツ・ハンセン クロスプレックス T-500」
「リーン・ロゼ ロゼプラドソファ 2P」

フリッツ・ハンセン クロスプレックス T-500

また間接照明として使用しているのが、フリッツ・ハンセンのクロスプレックスです。そのフォルムから連想できるのは、日本の伝統的な屋内照明「行灯」なのではないでしょうか。

行灯をよりシンプルに、モダンにデザインしたようなフォルムであることから、今回のように和の様式を取り入れると言うコンセプトとはまさにぴったりな照明です。

リーン・ロゼ ロゼプラドソファ 2P

ソファとして使用しているのは、リーン・ロゼのロゼプラドソファです。よく見かけるスタイリング例ではラグジュアリーな空間、またはモダンな空間にスタイリングされていることの多いソファですが、その直線を基調とされたフォルムは実際に合わせてみると、和をイメージさせる空間とも非常に相性が良いことが分かります。

また、ロゼプラドは様々な使用方法があることでも定評のあるソファです。背クッションが自由に動かせることによって、足を伸ばした状態で使用することもでき、また背クッションを二つとものけて頂くと、デイベッドのように使用できたりと、様々な使い心地をお楽しみ頂けます。

花器やグリーンで作り出す日本らしさ

花器やグリーンで作り出す日本らしさ
花器やグリーンで作り出す日本らしさ

花器やグリーンにおいても和の様式を踏襲し、作り上げてみました。

キャビネット上やセンターテーブル上に、Vitra(ヴィトラ)「ヴァース デクパージュ」を配置しています。民芸品を彷彿とさせるフォルムと、カラーには朱や土など、土着的な印象を持つ組み合わせとすることで、より和を感じさせるスタイリングに仕上がっています。

またグリーン選びで意識したのは、枝物であったり、線の細い葉を持つもので統一することです。盆栽や華道を彷彿とさせながらも、現代的なフラワーアレンジメントでモダンな印象と和を共存させています。

照明のフォルム、効果でさらに和を連想させる。

照明のフォルム、効果でさらに和を連想させる。

今回使用した照明にも和のテイストをさりげなく取り入れています。

「和モダン」や「和洋折衷」のインテリア空間では、「提灯」「行燈」「灯籠」などの日本を代表する室内照明を直接的にスタイリングする場合も多いのではないでしょうか。

アトラクトでは照明計画においても、そういった直接的なアイテムではなくとも、日本の照明に通ずる雰囲気を表現できると考えています。

古来日本の室内照明はその素材の特性上、光を透過するものが多く、金属が使用されている照明はほとんどありません。光の広がり方としては全発光のタイプのものが多い印象でした。

そこで今回はLouis Poulsen(ルイスポールセン)の照明で、かつ全発光タイプの照明に絞ったラインナップでスタイリングしてみました。

「VL45 ラジオハウスペンダント」
「パテラφ300」「パンテラフロア」

VL45 ラジオハウスペンダント、パンテラフロア

VL45 ラジオハウスペンダントパンテラフロアは乳白色のシェードから柔らかい光が漏れ出し、周りを優しく包み込むような配光であるのが特徴ですが、ナチュラルな木工製品やロゼプラドソファのような柔らかい質感、どちらとも相性はぴったりで、和を表現したグリーンアレンジメントの美しさも、より際立たせているように思います。

パテラφ300

パテラ φ300はテーブルを優しく照らしつつも、シェード部分がフリッツハンセンのクロスプレックスと同様に、幾何学的なパターンによって構成されています。

それぞれ必要な場所に必要な照度の照明がスタイリングされていることによって、空間全体に柔らかい統一感を形作り、またそれが和の様式を感じさせる陰影や雰囲気を演出しているように感じます。

和の要素を踏襲しつつも、しっかりと多灯分散照明方式として成立していることがわかります。ルイスポールセンの製品の特徴でもある、グレアのない柔らかな配光がよりテイストを形作る要素として生きているのではないでしょうか。

インテリア空間全体のカラーリングを意識した事

今回のスタイリングはカラーの選択にもこだわりがあります。

ベースとなるカラーは柔らかい色調のホワイト、ベージュ、グレーを使用し、そこに木工製品をはじめとする素材そのものの色をを織り交ぜています。アクセントカラーになるような強い色味のものは全く使用しませんでした。

古来日本の室内空間は自然界に存在する土着的な色味のものが多い為です。モダンな家具においてもそういった配色に則り、選択することでより作り物ではない、より自然な「和」を演出できるのではないでしょうか。

和に必要な「余白」の考え方

和に必要な「余白」の考え方

和を演出するために重要な要素の一つが、空間の余白です。

日本の美しい価値観、「侘び」「寂び」からもわかるように、古来から日本ではミニマリズムの思想が息づき、また美徳とされてきました。そういったことを意識しながら、インテリア空間の装飾は必要最低限に留めることに徹底しました。

例えば壁面、アートなどの装飾物の数を減らし、間隔を作ることによって余白が生まれ、ミニマルな表情が生まれています。オブジェなども必要最低限に留めてスタイリングしています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はスタイリッシュモダンなインテリアに和のテイストを加えることを意識して、家具と照明を選択し、スタイリングしました。お客様の目指すインテリア空間とぜひ照らし合わせてご検討頂けますと、幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

まとめ
まとめ

当店アトラクトは、紹介製品の正規販売店です。製品に関する内容は、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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電話/088-880-9877 FAX/088-880-9878
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この記事を書いた人

スタッフ N

スタッフ N

建築設計の経験を生かし、インテリアコーディネートの図面や3Dプランの担当しています。休日は、好きなインテリアに囲まれて音楽を聴くことが楽しみです。気になる家具を自分のお部屋に置いてみたイメージ作りのお手伝いをいたします。

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