ROSETTogo（ロゼトーゴ） ワンポイントカラーコーディネート・ブラック&ホワイト編
そのアイコニックなデザインと革新的な構造で、発売から50年を経た現在でも存在感を放ち続けるligne roset（リーン・ロゼ）の不朽のベストセラー、ROSETTogo（ロゼトーゴ）。
今回ご紹介するスタイリングは、ホワイト色のロゼトーゴを基調に、ポイントとなるプロダクトにブラック色とホワイト色を織り交ぜて使うことを意識して、ロゼトーゴのあるワンポイントカラーコーデ・ブラック&ホワイト編です。
今回使用したロゼトーゴは、同ブランドにおいて高い人気を誇る「ウルトラスエード」を使用したロゼトーゴ 3P（3人掛け、生地 N108 Sea Salt）となっています。
ロゼトーゴの魅力と座り心地
フランス・リヨン出身のMichel Ducaroy（ミッシェル・デュカロワ）によってデザインされたこのソファは、高密度ウレタンフォームに張り地を合わせた斬新な構造となっており、圧倒的なクッション性で様々な人の体型に確実にフィットします。
また、蜂の腹の部分をモチーフとしてデザインされたその独特なフォルムは、リーン・ロゼ特有の美的（アート）感覚を醸し出しています。
選択できるソファ生地は非常に多くの種類から選択でき、張り替えの際でも国内で張り替え致しますので、比較的短納期でお届け可能です。写真の生地は全て人気のウルトラスエードを使用しています。
ソファファブリックにウルトラスエードの白色を選ぶには、かなり思い切った選択ですが、この生地特有の汚れにくさと、ウルトラスエードのもつソフトな風合いが光をうまく包み込むことで、目に柔らかい印象を与えてくれます。
決して「白」を強調し過ぎないカラーにおさまっています。
実際に座ってみると、柔らかそうなフォルムとは対象的に高密度ウレタンフォームで構成された座面はしっかりとした張りがあり、ウレタンの感触も反発性の高い素材のように感じました。
張りがありながらも表面のひだ状のデザイン部分が身体を優しく包み込み、上質で品のある座り心地と時間を作り出してくれます。
今回のスタイリングで意識した事、
使用したインテリアプロダクト
今回のスタイリングではモノトーンの配色にしてみたり、少しエッジの効いたプロダクトを使用したり、柔らかいデザインが特徴のロゼトーゴに対して対照的なプロダクトが目立つスタイリングとなっています。
素材の選択などでもそうですが、全体的に対照的なバランスでまとめ上げる事で空間全体の輪郭をはっきりとさせ、コントラストの効いたスタイリングになっているのではないでしょうか。
使用したインテリア製品をご紹介しながら説明したいと思います。
センターテーブルやサイドテーブルに使用した
Montana（モンタナ） パントンワイヤー
ウルトラスエードを張った、滑らかなファブリックの質感が特徴的なロゼトーゴに対して、当店でも大変人気のモンタナ パントンワイヤーをセンターテーブルやサイドテーブルに使用しています。
無機質な質感が印象的なクロームを採用しており、ロゼトーゴとの対比を強調します。センターテーブルの天板にはフレンチデザインのロゼトーゴと相性の良い、大理石柄のホワイトマーブルを使用することによって、対比の中にも統一感を感じる配置となっています。
モンタナパントンワイヤーはその他にも使用バリエーションの多いプロダクトとして人気があり、組み合わせることによってキャビネットとしてお使い頂くこともできます。
ダイニングセットで形作る、モダンな中に感じる柔らかな表情
テーブルに使用したのはFritz Hansen（フリッツ・ハンセン）のスーパー円テーブル A603です。
横幅100cm、奥行き100cmと、コンパクトなカフェテーブルやダイニングテーブルとして使って頂くには丁度良いサイズ感で、正面に一脚ずつと側面を合わせると合計4名が余裕を持って座っていただけるサイズとなっております。
以前のブログにてご紹介したFENIX NTM（フェニックスラミネート）を採用していることでも人気で、メンテナンス面において非常に優秀な特徴を持っています。
デザインやフォルムはモダンな印象が強く、脚部やテーブル側面にスティールやアルミの美しい表情をお楽しみ頂けます。
チェアとして使用しているのはVitra（ヴィトラ）のPanton Chair（パントンチェア）です。
名作チェアとして昔から現在まで絶対的な支持を受けるプロダクトで、流れるような美しいフォルムは何度見ても飽きのこない、完成された美しさを持っています。
スーパー円テーブルA603との相性も非常に良く、カラーの組み合わせをブラックとホワイトで組み合わせることによって、シックでモダンな中にもパントンチェアから感じる柔らかな表情がロゼトーゴとも良く合っていて、空間全体のバランスをうまく取っているように思います。
シックなカラーリングでまとめたルイスポールセンの照明
今回、照明にはLouis Poulsen（ルイスポールセン）のプロダクトを使用して、かつブラックを基調としたシックなカラーリングで空間にアクセントを持たせたスタイリングとしています。
照明効果においてもエッジを持たせた組み合わせとなっており、AJフロアから漏れ出す輪郭のはっきりとした光は特に印象的な風景を形作っています。
また、ダイニングテーブルに使用している照明は、ルイスポールセンのアイコン的存在、PH 5です。光りの効果も相まって柔らかい印象になることの多いPH 5ですが、モノクロームブラックを選択して柔らかく下方に広がる光とは対照的なシックな面持ちとなっています。
今回はシェードが金属製のものが多く、光が広範囲に拡散しにくいため空間の隅になる場所にフロアランプの全発光タイプのPH 80を配置してみました。
PH 80の直径は約50cmと非常に多いことが特徴ですが、サイズの大きいシェードであるにも関わらずアクリル性で光を透過する素材であるため、全方位に光が拡散する構造になっています。
ダイニングシーンはもちろんのこと、その周囲までも柔らかい光が行き届いており、周りのシックな雰囲気と良いバランス関係を作り出しているのではないでしょうか。
ロゼトーゴと対照的な質感のプロダクトでコントラストを作り出し、リビングシーンを彩る
ロゼトーゴの柔らかいフォルム、生地に使用したウルトラスエードの滑らかな質感、そういった印象とは対照的な、スチールの表情が際立つプロダクトを使用してスタイリングしています。
キャビネットとして使用しているのは、当店においても非常に人気の高いUSMハラーを使用しました。
USMハラーはクロームメッキ加工を施した真鍮のボールジョイントとスチール製チューブで構成されており、各ユニットの組み合わせによってあらゆる形態に対応したUSMハラーをデザインすることができるので、オフィスや商業施設医療施設などありとあらゆるシーンで活躍します。
今回のような比較的コンパクトな空間においてもフォルムの柔軟性は発揮されており、写真のようにシンプルでありながら洗練されたデザインである為、空間にしっかりと調和しながらも単体としてみた美しさは素晴らしいものです。
また、豊富なカラーバリエーションの中から選択可能なので、今回のようにカラーを統一したコーディネートにおいても柔軟に対応できるプロダクトであることは大きな魅力です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回のスタイリングはホワイト色のロゼトーゴを基調としながらも、メインカラーではなく、あえてアクセントカラーとしてブラックとホワイトを選択し、憧れのスタイリングを目指してコーディネートしてみました。
こうして実際に設置してみると、ブラックカラーのシックな印象の中にもホワイトの柔らかで調和性のあるカラーリングが折衷され、モノクロームでありながらも柔らかい質感を持った新しい佇まいを感じるインテリア空間となったのではないでしょうか。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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この記事を書いた人 スタッフ N 建築設計の経験を生かし、インテリアコーディネートの図面や3Dプランの担当しています。休日は、好きなインテリアに囲まれて音楽を聴くことが楽しみです。気になる家具を自分のお部屋に置いてみたイメージ作りのお手伝いをいたします。
