Quiet Corner -心を静める音楽集- Web連載 第1回

Core Port × Quiet Corner Landscape:01

1.Various / Core Port × Quiet Corner:Landscape 01

久しぶりのコラムとなります。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?今年も残すところあと二か月になりましたが、この一年はコロナ禍ということで、いつもとは違う生活をされていた方が多いと思います。かくいう僕も自宅でのリモート・ワークが殆どでしたが、その分、家族と過ごす時間が増え、子どもたちの成長をじっくり見守ることができました。

また大好きな音楽を聴く時間が増えたことも嬉しい変化の一つでした。普段ならスマホやパソコンで聴くことが多かったのですが、今年は、アンプとスピーカーを通してゆっくり楽しむスタイルが基本になっています。こんな状況だからこそ、音楽が不安な心を慰撫してくれる気がします。僕も選曲家の端くれとして、少しでも皆さんの心を安らかにできるよう、お手伝いできればと思います。

さて、今回紹介するのは、昨年末から今年にかけて、僕が監修と選曲を手掛けたコンピレーション作品です。秋冬の季節のBGMにもおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。

『ランドスケープ 01』は、音楽レーベル「コアポート」と「クワイエット・コーナー」のコラボレーション作品です。“日常の風景(=ランドスケープ)に寄り添う”をテーマに、ジャズ/南米音楽/シンガー・ソングライターなど、心地よくリラックスした雰囲気の音楽を集めました。コアポートのオーナー高木洋司さんとは長いお付き合いで、今までもいくつか選曲をさせて頂きましたが、一言でいえば「大人の良質な音楽」を独自の審美眼で選んでいて、いつも刺激を受けています。

『バー・ブエノスアイレス~ヴェラーノ』は、吉本宏さんと河野洋志さんと一緒に組んでいる選曲チーム「バー・ブエノスアイレス」が手掛けた8枚目となるコンピレーション作品です。2017年5月には、アトラクト・ラルゴでトーク・イベントを開催して頂きました。タイトルの“ヴェラーノ”はスペイン語で“夏”という意味ですが、この作品は天気に良い日にぴったりの内容なので、季節問わず楽しんで頂けると思います。ヴィブラフォンやスティールパン、カリンバといった異国情緒あふれる楽器の音色が、新しい桃源郷を描いています。

『クワイエット・コーナー~微笑みと子守唄』は、今年の3月に発売された一枚で、ビル・エヴァンスの名曲「ピース・ピースから影響を受けて、優しく幸福感あふれる曲を丁寧に並べました。制作した当初は、寝る前のひと時をイメージしながら選曲しましたが、図らずもコロナ禍で奪われた日常の音楽として、沢山の方々から反響が寄せられました。音楽の持つ力をまたしても再確認させられました。僕は、この作品を静かな音量で流しながら、読書をしたり、今もこうしてコラムを書いています。

東京もここ最近は、少しずつですが街も活気を取り戻し、人々の行動範囲も広がってきたように思えます。僕も、洋服ブランドのニシカと一緒に作ったばかりのオリジナル・シャツ「ファブリック」を着て、なるべく外の空気を吸いながら、深まりゆく秋の気分を味わっています。山原さんともずいぶんご無沙汰になってしまいましたが、高知の見事な紅葉の景色に想いを馳せながら、今回はこの辺とさせて頂きます。

【プロフィール】
山本勇樹
HMV本部にて商品バイイングを担当する傍ら、ラジオやUSENの選曲、数多くのライナー・ノーツや雑誌への寄稿を行い、2014年には書籍『クワイエット・コーナー~心を静める音楽集』を刊行。過去に文具ブランドのデルフォニックスや洋服ブランドのニシカとコラボレーションを実現。また友人の吉本宏と共にbar buenos airesの活動も行う。2016年にはモントルージャズ・フェスティバル50周年の公式リポートを担当した。

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PROFILE

山本勇樹

HMV本部にて商品バイイングを担当する傍ら、ラジオやUSENの選曲、数多くのライナー・ノーツや雑誌への寄稿を行い、2014年には書籍『クワイエット・コーナー~心を静める音楽集』を刊行。過去に文具ブランドのデルフォニックスや洋服ブランドのニシカとコラボレーションを実現。また友人の吉本宏と共にbar buenos airesの活動も行う。2016年にはモントルージャズ・フェスティバル50周年の公式リポートを担当した。